![]() 中電圧絶縁システム
专利摘要:
信号絶縁変圧器(205)は、信号絶縁変圧器(205)の第1のコイル(202)が中電圧コンパートメント(210)内に位置し、信号絶縁変圧器(205)の第2のコイル(204)が中電圧コンパートメント(210)の外部(230)に位置するように構成することができる。変圧器は、接地壁(212)によって形成された開口(214)をまたいで、中電圧コンパートメント(210)における故障が低圧コンパートメント(230)に伝播するのを防止する。 公开号:JP2011511434A 申请号:JP2010542281 申请日:2009-01-09 公开日:2011-04-07 发明作者:ウィラード ハモンド、ピーター;ロック、アルバート 申请人:シーメンス インダストリー インコーポレイテッドSiemens Industry, Inc.; IPC主号:H01F27-36
专利说明:
[0001] 優先権主張及び関連出願 本特許出願は、全体がこれによって援用される、2008年1月9日に出願された「A Method for Isolating a Medium Voltage」と題する米国暫定特許第61/019,994号及び2008年1月9日に提出された「Signal Isolating Transformer and System Including Same」と題する米国暫定特許第61/019,962号に対する優先権を主張するものである。] [0002] 開示される実施形態は、一般に、中電圧を絶縁するための方法及びシステムに関するものである。] 背景技術 [0003] 電気的に交流の(AC)電力は、一般に幾つかの異なる標準電圧レベルで得られる。約600V迄のレベルは、低圧(LV)として分類することができる。69,000Vを超えるレベルは、送電電圧として分類できる。LVと送電電圧との間のレベルは、中電圧(MV)として分類できる。] [0004] 高電力定格の電気機器は、MV電源による給電ができる。MV電力は、感電死及び閃光熱傷の危険をもたらす。従って安全規定では、一般にMV電源への接近は熟練した保守要員に限定することが要求されている。MV電源への接近を限定するため、MV回路を含む機器部分は、金属コンパートメント内に密閉するか、制限ルーム又はヴォールト(vault)内に配置することができる。本明細書において、MV回路の一部又は全ての構成部品を非MV構成部品から物理的に分離するコンパートメント、ルーム、ヴォールト又は他の構造は、中電圧コンパートメントと呼ぶ。MV回路を含む機器部分は機器のMV側とみなすことができ、それに対しLV回路だけしか含まない、従って接近がそれほど制限されない機器部分は機器のLV側とみなし得る。] [0005] MV電源によって給電される電気機器には、保護又は制御のためのLV装置も含まれ得る。LV装置は、制限する訳ではないが、サーモスタットを含むことができる。LV装置は、人間のオペレータが接触する可能性のあるインタフェース機器を具備することが可能なLV回路に配線することができる。インタフェース装置には、制限する訳ではないが、スイッチ、パイロット灯、メーター、ディスプレイスクリーン等が含まれ得る。] [0006] 安全規定では、一般に、MV回路がアーク故障中であってもMV電力がLV回路に侵入するのを阻止すべく、保護手段を設けることが一般に要求されている。こうした保護手段には、指定の最小厚さを有する金属障壁によってLV配線をMV配線から分離することを含み得る。指定の最小厚さで、金属障壁は、例えばヒューズ、回路ブレーカ等のMV保護装置によってMVアーク故障がまず解消されるのに十分な長さの時間間隔にわたって、MVアーク故障から生じるプラズマ又は放射による溶解に耐えることができる。] [0007] 図1は、MV配線及び他のMV構成部品を含む少なくとも1つのMV回路161と、LV配線及び他のLV構成部品を含む少なくとも1つのLV回路150を具備する先行技術による機器100(例えば高電力定格の電気機器)の単純化した図を例示する。MV回路161は、機器のMV側に配置されたMVコンパートメント110内に収容されており、LV回路150は、MVコンパートメント110とLVコンパートメント130の両方に収容されている。MVコンパートメント110には、MVコンパートメントをLVコンパートメントから絶縁する働きをする接地金属壁112が含まれている。MVコンパートメント110には、1つ以上のMV装置162を収容することもできる。] 図1 [0008] LV回路150の1つには、MVコンパートメント110内に取り付けられた複数の直列接続常閉LVサーモスタット131〜134と、LVコンパートメント130内に取り付けられ、LVサーモスタット131〜134に直列接続されたLVリレー136(例えば温度過昇リレー)が含まれる。LVサーモスタット131〜134は、MVコンパートメント110内の重要な構成部品の温度を監視するために利用され、LVリレーは、LVコンパートメント130内における1つ以上のLV制御回路の開閉に利用される。] [0009] 動作時、LVコンパートメントからの120VAC制御電力140が、常閉LVサーモスタット131〜134を介してLVリレー136に加えられ、その結果、LVリレー136が付勢されてLVリレー136の接点が閉位置に移動し、LVコンパートメントの制御回路138が閉じる。LVサーモスタット131〜134のどれかが過剰温度を検知すると、所定のLVサーモスタットが開き、それに伴いLVリレー136が消勢されて、LVリレー136の接点が開位置に移動し、LVコンパートメント130のLV制御回路138が開く。LV制御回路138が開くと、警報器142が信号を発生する。警報信号に応答し、又は代替的に、警告メッセージの表示、電力の遮断等を行うことができる。] [0010] 図1に示すように、120VAC制御電力を伝送するLV配線150は、MVコンパートメントの接地金属壁112を通っている。MV回路(例えば161)にアーク故障が生じると、アーク故障の結果生じるプラズマ160が、MVコンパートメント110内のLVサーモスタット131〜134及びLV配線150を含むLV回路に接触する可能性がある。プラズマ160がLVサーモスタット131〜134又はLV配線150に接触すると、プラズマ160の高温及び/又は高電圧によってLVサーモスタット131〜134及び/又はLV配線150の絶縁が破壊される可能性がある。絶縁が破壊されると、プラズマ160を介してMV回路161とLV回路150が直接結合170され、その結果LVサーモスタット131〜134、LV配線とそれに接続された他のLV構成部品にMVが印加される危険がある。こうしたLV回路の装置及び配線は、一般にはるかに高いMVに耐える程十分に絶縁されていないので、プラズマに直接曝されない場所で絶縁破壊が生じる可能性もある。MVは、ヒューマンインタフェース180に到達し、致命的な感電の危険を生じる迄、上述のようにLV回路間を次々にジャンプし続ける可能性がある。] 図1 [0011] 潜在的なアーク故障に関連した危険を最小限に抑えるため、MVコンパートメント110内に配置される各LV装置は、接地金属ボックス内に密閉でき、MVコンパートメント110内に配置される全てのLV配線は接地金属導管内を通すことができる。こうした実施例の場合、接地金属ボックス及び導管の金属は、所望の時間間隔にわたりMVアーク故障のプラズマ又は放射による溶解に耐えるのに十分な厚さを備えることになる。しかしながら、こうした構成は実施が困難かつ高コストになりがちであり、MVコンパートメント内に多数のLV装置が配置されており、しかもMVコンパートメント内にLV装置が散在して配置されているか、又は、そのいずれかである用途では特にそのとおりである。] 課題を解決するための手段 [0012] ある実施形態の場合、電気システムには、開口を形成する少なくとも1つの壁を備えた中電圧コンパートメントが含まれる。信号絶縁変圧器には、第1の脚及び第2の脚を備えた鉄心と、第1の脚に巻き付けられた第1のコイルと、第2の脚に巻き付けられた第2のコイルが含まれる。壁には導電板が接続され、鉄心は第1のコイルと第2のコイルの間に配置されて、開口を覆っている。第1のコイルは、中電圧コンパートメント内に配置し、第2のコイルは、低圧コンパートメント内のような中電圧コンパートメントの外部に配置することができる。金属板は、鉄心に電気的に接合することができる。第1及び第2のコイルは、同じ巻数又は異なる巻数になし得る。必要に応じ、第1のコイル又は第2のコイルに同調コンデンサを電気的に並列接続することもできる。] [0013] 中電圧コンパートメント内に1組の低圧サーモスタットを配置し、第1のコイルをサーモスタットに電気的に接続し得る。サーモスタットは、サーモスタットのどれかが開くと第2のコイルのインピーダンスを増大させるように機能することができる。第2のコイルには低圧リレーを電気的に接続でき、そうすれば、サーモスタットは、サーモスタットのどれかが開くと、リレーの接点を移動させるように機能する。] [0014] ある代替実施形態では、信号絶縁変圧器は、第1の脚及び第2の脚を備えた鉄心と、第1の脚に巻き付けられた第1のコイルと、第2の脚に巻き付けられた第2のコイルと、鉄心に接続された金属板とを含む。金属板は第1のコイルと第2のコイルの間に配置され、鉄心を越えて延びている。第1のコイルは中電圧コンパートメント内に配置され、第2のコイルは中電圧コンパートメントの外部に配置され、金属板は、プラズマが中電圧コンパートメント内の第1のコイルから中電圧コンパートメントの外部の第2のコイルに伝わるのを阻止すべく、中電圧コンパートメントの接地金属壁の開口を覆っている。第1及び第2のコイルは、同じ又は異なる巻数になし得る。選択的に、第1のコイル又は第2のコイルに同調コンデンサを電気的に並列に接続できる。] [0015] ある代替実施形態の場合、電気システムは、開口を形成する壁を含む中電圧コンパートメントを含んでいる。信号絶縁変圧器は、鉄心と、鉄心の第1の部分に巻き付けられた第1のコイルと、鉄心の第2の部分に巻き付けられた第2のコイルと、第1及び第2のコイルと鉄心を封入する成形ケースとを含む。ケースの壁の一方の側に第1のコイルが配置され、壁の反対側に第2のコイルが配置され、成形ケースは開口を覆うフランジを備えている。信号絶縁変圧器は、成形ケースの内部で鉄心に電気的に接続された1つ以上の導電性挿入物を含んでもよく、これら挿入物は、鉄心からアースへの経路をなす働きをする。第1及び第2のコイルは、同じ巻数又は異なる巻数となし得る。選択的に、第1のコイル又は第2のコイルに同調コンデンサを電気的に並列接続することもできる。] [0016] 本明細書に記載の実施形態の態様、特徴、便益及び利点を、下記説明、付属の請求項及び添付の図面に基づき明らかにする。] 図面の簡単な説明 [0017] 少なくとも1つのMV回路と少なくとも1つのLV回路を含む従来技術による機器(例えば高電力定格の電気機器)の略図である。 少なくとも1つのMV回路と少なくとも1つのLV回路を含む機器の実施形態を例示した図である。 様々な実施形態による図2の機器の信号絶縁変圧器を示す図である。 様々な実施形態による図2の機器の信号絶縁変圧器を示す図である。 様々な実施形態による図2の機器の信号絶縁変圧器を示す図である。 他の実施形態による図2の機器の信号絶縁変圧器を示す図である。 他の実施形態による図2の機器の信号絶縁変圧器を示す図である。 他の実施形態による図2の機器の信号絶縁変圧器を示す図である。 ある実施形態による候補リレーで実施された典型的な試験測定結果を示す図である。 中電圧を絶縁する方法の様々な実施形態を例示する図である。] 図2 実施例 [0018] 本方法、システム及び材料の説明に先立って理解しておくべきは、以下に説明する特定の方法論、システム及び材料は変わる可能性があり、本開示はこれらに制限されるものではないという点である。同じく理解しておくべきは、説明に用いる用語は、特定のバージョン又は実施形態の説明だけを目的としたものであって、その範囲を制限することを意図したものではないという点である。例えば、本明細書及び付属の請求項において用いる限りにおいて、「ある〜」、「1つの〜」及び「その〜」といった単数形は、文脈において別段の明確な指定がない限り、複数の言及対象を含む。更に、本明細書において、「含む」という用語は、「〜を含むが、それに制限されない」ことを表わす。別段の規定がない限り、本明細書において用いる全ての技術及び科学用語は、通常の当該技術者が一般に理解しているものと同じ意味を有している。] [0019] 更に理解しておくべきは、本発明の図及び説明の少なくとも一部は、本発明のより明確な理解が得られるように関連する要素に焦点を絞って簡略化しているが、明瞭化のため、やはり本発明の一部を構成することが可能な、通常の当該技術者には明らかな要素を削除している点である。しかし、こうした要素は当該技術において周知のところであり、それらが必ずしも本発明のより明確な理解を促進するとは限らないので、本明細書ではこうした要素の説明は行っていない。] [0020] 図2は、少なくとも1つのMV回路261と少なくとも1つのLV回路を含む機器の実施形態を例示する。図2の機器は、MVコンパートメント210をLVコンパートメント230から電気的に絶縁する信号絶縁変圧器205を含む。図2の機器の場合、信号絶縁変圧器により実現される電気的絶縁のため、MVコンパートメント210内の各LV構成部品は接地金属ボックス内に密閉する必要がなく、MVコンパートメント210内に配置されたLV配線250は接地金属導管内に収容する必要がない。信号絶縁変圧器に関連したコストは、MVコンパートメント内のLV構成部品を金属ボックスに密閉することに関連したコスト及びMVコンパートメント内のLV配線を接地金属導管に通すことに関連したコストより低い場合が多く、多くの用途で、図2の機器は図1の機器より生産コストが低下する。信号絶縁変圧器205は、常閉LVサーモスタット231〜234に接続された第1のコイル202と、LVリレー236に接続された第2のコイル204を含む。] 図1 図2 [0021] 図2に示す如く、第1のコイル202はMV側、第2のコイル204はLV側に配置されている。この実施形態では、MVコンパートメントの接地金属壁212により信号絶縁変圧器205を受け入れる寸法の開口214が形成される。この構成では、MVコンパートメントの接地金属壁212にLV配線を通す代わりに、信号絶縁変圧器205だけをMVコンパートメントの接地金属壁212に通している。本明細書で金属とは、実際の金属又は別の導電材料を表わすものとする。様々な実施形態によれば、機器は、第1のコイル202又は第2のコイル204に並列接続された同調コンデンサ206を含む。図2は第2のコイル204に並列接続されたコンデンサ206を示す。第1のコイルと第2のコイルを異なる巻数にし、或いは第2のコイル204の巻数が第1のコイル202より多いか又は少なくなるようにできる。しかし、各コイルの巻数が同じ実施形態もできる。] 図2 [0022] 動作時、LVコンパートメントからの120VACの制御電力240が、直列に組み合わせられた第2のコイル204とLVリレー236のコイルに印加される。常閉サーモスタット231〜234の少なくとも1つが過剰温度のために開くと、第2のコイル204のインピーダンスがLVリレー236のコイルのインピーダンスよりはるかに高くなり、この高インピーダンスにより、第2のコイル204を通る電流がLVリレー236のコイルのドロップアウト電流より少ない値に制限される。しかし、常閉LVサーモスタット231〜234の全てが閉じる(即ち過剰温度がない)と、第1のコイル202の両端に短絡が生じ、電磁結合に伴い、第2のコイル204のインピーダンスがLVリレー236のコイルのインピーダンスよりはるかに低くなる可能性がある。低インピーダンスのため、LVリレー236のコイルのピックアップ電流より大きい電流が第2のコイル204に流れ、その結果、LVリレー236のコイルが付勢され、LVリレー236のコイルの接点が閉位置に移動して、LVコンパートメント内の制御回路238が閉じる。LV制御回路238が開くと、警報信号242を発生する。警報信号に応答して或いは代替的に、警告メッセージの表示、電力の遮断等を実施できる。] [0023] MV回路261にアーク故障が生じると、導電性のイオン化ガス又はプラズマ260の雲が発生し得る。プラズマ260は、MVコンパートメント内に配置されたLV回路の近傍LV構成部品(例えばLVサーモスタット231〜234)及びLV配線250を包み込む。LV構成部品231〜234又はLV配線250の絶縁は、一般にプラズマ260内の高温又は高電圧に耐えられないので、絶縁破壊を生じる危険がある。絶縁が破壊すると、プラズマ260を介してMV回路とLV回路の間に直接接続270を生じ、その結果MVがLV回路とそれに接続された他のLV回路に印加されることになる。] [0024] MVコンパートメント内のLV回路におけるMVの存在は、LV回路のLV装置及びLV配線の絶縁に大電圧の過大ストレスを加える。LV装置231〜234及びLV配線250がプラズマに直接曝されない領域に配置されていたとしても、このストレスによってLV回路のLV装置及びLV配線の絶縁が破壊され得る。しかしながら、影響を受けるLV回路231〜234及び250は、信号絶縁変圧器によって生じる分離のため、MVコンパートメントを越えて直接延びることはない。従って、MVコンパートメント内のLV回路に重大な損傷を生じる可能性があるが、MVコンパートメント外部における物理的損傷は大幅に軽減される。] [0025] MVコンパートメント内のあるLV回路の絶縁が破壊されると、LV回路から接地金属壁212への電流経路が生ずる。アースへの経路は、LV回路に存在するMVがそれに接続されている他のLV回路に印加されるのを阻止する働きをする。アースへの経路が生じると極めて大きい電流が、影響を受けるLV回路を通ってアースに流れることになる。これらの大電流は、LV配線250の一部を気化させる可能性があり、こうした気化は、LV回路に存在するMVがそれに接続されている他のLV回路に印加されるのを阻止するのに役立つ。選択的に、アースへの経路の1つ252は、通常動作に影響を及ぼさないように慎重に生じさせることができる。] [0026] 故障位置と信号絶縁変圧器の第1のコイル202との間のLV配線250にアースへの経路が生じないと、信号絶縁変圧器の第1のコイル202と鉄心の間の絶縁が破壊され、その結果、MVが鉄心に加わる危険がある。信号絶縁変圧器の鉄心は1つ以上の導体を介して接地されている。第1のコイル202と鉄心の間の絶縁破壊それ自体が、導体を介してMVに関するアースへの経路を生じ得る。この経路が生じると、極めて大きい電流が、影響を受けるLV配線250及び鉄心をアースに接続する導体を流れる。この極めて大きい電流は、LV配線250を気化させる可能性があるが、鉄心接地導体は、影響を受けるLV配線が気化するか又はMV保護装置によって故障が解消される前に気化することがないようなサイズを付与されている。従って、プラズマ260が第2のコイル204に到達しないので、MVが第2のコイル204に印加されることも、LV側230のヒューマンインタフェース装置に印加されることもない。] [0027] 図3A、3B、3Cは、様々な実施形態による図2の機器の信号絶縁変圧器205を例示する。図3Aは、MVセクション(図2の210)から見た変圧器205の側面図である。点線214は、金属壁212の開口を示す。図3Bは、金属壁212の開口214を通って延びる変圧器205を示し、図3Cは、LVセクション(図2の230)から見た変圧器205の側面図である。] 図2 図3A 図3B 図3C [0028] 信号絶縁変圧器は、第1の脚311と第2の脚312を持つ鉄心310と、第1の脚311に巻き付けられた第1のコイル321と、第2の脚312に巻き付けられた第2のコイル322と、鉄心310に接続された金属板330を含む。金属板330は、第1のコイル321と第2のコイル322の間に配置され、鉄心310を越えて延びている。金属板330は、所定の最小厚さを有し、MVコンパートメント内における接地金属壁212の上述の開口214を完全に覆うサイズを持っている。従って、MVコンパートメント内でアーク故障が生じると、金属板は、アークによって生じるプラズマがMV側からLV側に伝わるのを阻止する。金属板330は、電気伝導を可能にする任意の適合する方法でMVコンパートメントの接地金属壁に取り付け得る。様々な実施形態に従えば、金属板は、例えば取付け穴324内の導電性ボルトのような締結具によってMVコンパートメントの接地金属壁に取り付けられる。] [0029] 鉄心310は、ボックス形状の積層鋼のような任意の適合する形状又は構造を備えることができ、第1の脚311が金属板330の一方の側に位置し、第2の脚312が金属板330のもう一方の側に位置するように金属板330に取り付けられる。金属板330がMVコンパートメントの接地金属壁に取り付けられると、第1の脚311はMV側に位置し、第2の脚312はLV側に位置することになる。鉄心310を金属板330に電気的に接続し、一度金属板330をMVコンパートメントの接地金属壁に取り付ければ金属板330と鉄心310の両方を、例えば取付け穴324内の導電性のボルトによって接地できる。金属板330は、鉄心において短絡巻き部分として機能しないように構成される。ある実施形態によれば、例えば金属板330に、金属板330が鉄心310の短絡巻き部分として機能するのを防ぐ働きをするスリットを形成できる。] [0030] 第1のコイル321は、機器のMV側のLV配線に電気的に接続された任意の数の端子325、326を含むことができ、その一方で、第2のコイル322は、機器のLV側のLV配線に電気的に接続された任意の数の端子327、328を含み得る。] [0031] ある実施形態によれば、第1及び第2のコイルは、同じ巻数及び同じ動作電圧になし得る。他の実施形態では、第1及び第2のコイルは、異なる巻数及び異なる動作電圧にすることができる。一般に、第1及び第2の各コイルは、それ自体の動作電圧に関して絶縁できる。] [0032] 上述の構成の場合、故障電流が第2のコイルに直接到達したり、プラズマが金属板を通って第2のコイルに到達したりすることはなく、過大ストレスが第2のコイルの絶縁に生じることはない。従って、LV側のヒューマンインタフェース装置に致命的な感電の危険が生じることはない。] [0033] 図4A〜4Cは、他の実施形態による様々な信号絶縁変圧器405を例示する。図4の信号絶縁変圧器は、図3の信号絶縁変圧器と同様に多くの要素を含み得るが、図4の信号絶縁変圧器の鉄心410及びコイル421、422は、金属板に取り付けられるのではなく、成形エポキシケース440内に封入される点で異なる。成形エポキシケース440には、MVコンパートメントの接地金属壁412の開口414をすっぽりと覆うフランジが形成されている。成形エポキシケース440は、フランジをなすように成形され、MVコンパートメントの接地金属壁に信号絶縁変圧器を取り付けるべく利用される締結具(例えばボルト)を受けるように構成された金属又は別の導電性材料で作られた挿入物442を含んでいる。金属挿入物442を成形エポキシケース440内部の鉄心410に電気的に接続し、MV回路のアーク故障から生じる電流のためのアースへの経路を設け得る。フランジ厚は、MV保護装置が動作可能になる迄MVアーク故障のプラズマ又は放射による溶解に耐えるのに十分であるため、フランジはプラズマがLVコンパートメントに侵入するのを防ぐ働きをする。] 図4A 図4B 図4C [0034] 第1のコイル421は、機器のMVコンパートメント内のLV配線に電気的に接続された任意の数の端子425、426を含み、第2のコイル422は、機器のLVコンパートメント内のLV配線に電気的に接続された任意の数の端子427、428を含み得る。] [0035] 図2〜4に示す信号絶縁変圧器は、LVサーモスタットとLVリレーの間に図1の機器には存在しない付加直列抵抗及びリアクタンスを生じさせる。また、図2〜4に示す信号絶縁変圧器は、LVサーモスタットの1つ以上が開いていても、磁化電流を流すことができる。従って、LVリレーは一般にこれらの事実に基づいて選択される。] 図1 図2 図3A 図3B 図3C 図4A 図4B 図4C 図5 図6 [0036] 図5は、部品番号KUP-14A35-120のPotter&Bromfield社製リレーである典型的なLVリレーで実施した試験測定結果を示す。図5において、X軸には60Hzにおけるコイルの交流電圧(VAC)、Y軸にはコイルの電流を示している。図5に示すように、保持されなければ、コイルは501で表示の領域でドロップアウトする。保持されなければ、コイルは502で表示の領域でチャタリングを生じる。503で表示の領域では、典型的なLVリレーの引き上げには、0.023Aで少なくとも75VACが必要であった。信号絶縁変圧器による付加抵抗及びリアクタンス両端における0.023Aでの電圧降下を75VACにベクトル的に加えることで、新たなより大きい最小引上げ値が決定される。] 図5 [0037] やはり図5に示すように、候補リレーコイルを通る電流が0.008A未満になると、LVリレーがドロップアウトした。従って、信号絶縁変圧器による磁化電流は0.008A未満が望ましい。磁化電流は無効ラギングである。従って磁化電流が大きすぎる場合、磁化電流の大部分は、第1のコイル又は第2のコイルと並列に同調コンデンサ(図2の206)を追加することによって無効進み電流で相殺することができる。] 図2 図5 [0038] 図6は、中電圧を絶縁する方法600の様々な実施形態を例示している。例えば方法600を利用して、中電圧コンパートメント内におけるアーク故障を、中電圧コンパートメント外部のヒューマンインタフェース装置から絶縁することができる。方法600は、ブロック602から開始され、信号絶縁変圧器の第1のコイルが中電圧コンパートメント内に位置し、信号絶縁変圧器の第2のコイルが中電圧コンパートメント外に位置するように信号絶縁変圧器が配置される。プロセスは、ブロック602からブロック604に進み、中電圧コンパートメントの接地壁によって形成された開口が、信号絶縁変圧器に接続された金属板を接地壁に取り付けることによって覆われる。] 図6 [0039] 様々な実施形態によれば、プロセスはブロック604から606に進み、第1のコイルが中電圧コンパートメント内の低圧回路に接続される。プロセスはブロック606から608に進み、第2のコイルが中電圧コンパートメント外の低圧回路に接続される。] [0040] 上述の及びその他の様々な特徴及び機能或いはその代替物を多くの他の異なるシステム又は用途に望ましい形で組み合わせ得るのは明らかである。特に1組の接点を開くことにより、その動作を知らせるLV装置をLVサーモスタットの代わりに使用できる。また、現在のところ予見できない或いは予期せぬ様々な代替案、修正、変更又は改良が、当該技術者によって引き続き加えられる可能性があるが、これらも後続の請求項によって包含されるように意図されているのは明らかである。] [0041] 202、204コイル、205信号絶縁変圧器、206同調コンデンサ、210 MVコンパートメント、212接地金属壁、214 接地金属壁の開口、230 LVコンパートメント、231〜234 常閉LVサーモスタット、236 LVリレー、250LV配線、252アースへの経路、260プラズマ、261 MV回路、310鉄心、311、312 脚、321、322 コイル、324取付け穴、325〜328端子、330金属板、405 信号絶縁変圧器、410 鉄心、412 接地金属壁、414 接地金属壁の開口、421、422 コイル、425〜428 端子、440成形エポキシケース、442 挿入物]
权利要求:
請求項1 開口を形成する少なくとも1つの壁を具備する中電圧コンパートメントと、第1の脚及び第2の脚を備える鉄心、前記第1の脚に巻き付けられた第1のコイル、前記第2の脚に巻き付けられた第2のコイル及び前記壁と前記鉄心に接続された導電板を含む信号絶縁変圧器とを備え、前記導電板が前記第1のコイルと前記第2のコイルの間に配置されていること、及び前記導電板が前記開口を覆っていることを特徴とするシステム。 請求項2 前記第1のコイルが前記中電圧コンパートメント内に配置されていることと、前記第2のコイルが前記中電圧コンパートメント外に配置されていることとを特徴とする請求項1記載のシステム。 請求項3 前記第2のコイルが低圧コンパートメント内に配置されていることを特徴とする請求項1記載のシステム。 請求項4 前記金属板が前記鉄心に電気的に接合されていることを特徴とする請求項1記載のシステム。 請求項5 前記第1のコイルが第1の巻数を有し、第2のコイルが第2の巻数を有し、前記第1の巻数が前記第2の巻数と等しくないことを特徴とする請求項1記載のシステム。 請求項6 前記第1のコイルが第1の巻数を有し、第2のコイルが第2の巻数を有し、前記第1の巻数が前記第2の巻数と等しいことを特徴とする請求項1記載のシステム。 請求項7 前記第2のコイルと並列接続された同調コンデンサが更に含まれていることを特徴とする請求項1記載のシステム。 請求項8 前記第1のコイルと並列接続された同調コンデンサが更に含まれていることを特徴とする請求項1記載のシステム。 請求項9 前記中電圧コンパートメント内に配置された複数の低圧サーモスタットが更に含まれていることと、前記第1のコイルが前記サーモスタットに電気的に接続されていることとを特徴とする請求項2記載のシステム。 請求項10 前記複数のサーモスタットが、前記サーモスタットのどれかが開くと、前記第2のコイルのインピーダンスを増大させるように機能することを特徴とする請求項9記載のシステム。 請求項11 前記第2のコイルに電気的に接続された低圧リレーが更に含まれていることを特徴とする請求項9記載のシステム。 請求項12 前記複数のサーモスタットが、前記サーモスタットのどれかが開くと、前記リレーの接点を移動させるように機能することを特徴とする請求項11記載のシステム。 請求項13 第1の脚及び第2の脚を備える鉄心と、前記第1の脚に巻き付けられた第1のコイルと、前記第2の脚に巻き付けられた第2のコイルと、前記鉄心に接続された金属板とを含み、前記金属板が、前記第1のコイルと前記第2のコイルの間に配置されて、前記鉄心を越えて延び、前記第1のコイルが、中電圧コンパートメント内に配置されたこと、前記第2のコイルが、前記中電圧コンパートメント外に配置されたこと、及び前記金属板が、前記中電圧コンパートメントの接地金属壁の開口を覆っていて、プラズマが前記中電圧コンパートメント内の前記第1のコイルから前記中電圧コンパートメント外の前記第2のコイルに伝わるのを防ぐことを特徴とする信号絶縁変圧器。 請求項14 開口を形成する壁を具備する中電圧コンパートメントと、鉄心、前記鉄心の第1の部分に巻き付けられた第1のコイル、前記鉄心の第2の部分に巻き付けられた第2のコイル及び前記第1及び第2のコイルと前記鉄心を封入して、前記第1のコイルを前記壁の一方の側に配置し、前記第2のコイルを前記壁の反対側に配置する成形ケースとを有し、前記成形ケースが前記開口を覆うフランジを有する信号絶縁変圧器とを含んでいるシステム。 請求項15 前記信号絶縁変圧器に、前記成形ケース内の前記鉄心に電気的に接続されて、前記鉄心からアースへの経路を形成する1つ以上の導電性挿入物が更に含まれていることを特徴とする請求項14記載のシステム。 請求項16 前記第1のコイルが前記中電圧コンパートメント内に配置されたことと、前記第2のコイルが、前記中電圧コンパートメント外に配置されたこととを特徴とする請求項15記載のシステム。 請求項17 前記中電圧コンパートメント内に配置された複数の低圧サーモスタットが更に含まれることと、前記第1のコイルが前記サーモスタットに電気的に接続されることとを特徴とする請求項16記載のシステム。 請求項18 前記複数のサーモスタットが、前記サーモスタットのどれかが開くと、前記第2のコイルのインピーダンスを増大させるように機能することを特徴とする請求項17記載のシステム。 請求項19 前記第2のコイルに電気的に接続された低圧リレーが更に含まれることを特徴とする請求項18記載のシステム。 請求項20 前記複数のサーモスタットが、前記サーモスタットのどれかが開くと、前記リレーの接点を移動させるように機能することを特徴とする請求項17記載のシステム。
类似技术:
公开号 | 公开日 | 专利标题 JP6560731B2|2019-08-14|電力系統保護用の連続無停止ac接地システム JP3306313B2|2002-07-24|アーク保護機能を有する電気システム DE3438818C2|1995-11-16|Fehlerstrom-Schutzschalter US6141192A|2000-10-31|Arcing fault protection system for a switchgear enclosure JP4197702B2|2008-12-17|真空絶縁スイッチギヤ US7142410B2|2006-11-28|Transformer with housing and switch gear US5206616A|1993-04-27|Switching device for the interruption of fault currents US8451589B2|2013-05-28|Multi-access switchgear assembly US6947266B1|2005-09-20|Power protection device US4321643A|1982-03-23|Ground monitoring system US7215519B2|2007-05-08|Ground and line fault interrupt controller/adapter US6782329B2|2004-08-24|Detection of arcing faults using bifurcated wiring system EP1949392B1|2011-10-19|Method and device for prevention and protection of electrical transformer against explosion and fire Christopoulos et al.2013|Electrical power system protection US8482903B2|2013-07-09|Front accessible switchgear assembly US7239491B1|2007-07-03|Protective device with miswire protection EP0196234B1|1992-08-05|Gas insulated switchgear EP2793339A1|2014-10-22|Allstromsensitive Fehlerstrom-Schutzeinrichtung | mit Parameterkonfiguration US6580783B1|2003-06-17|2nd level power fault testing apparatus for testing telecommunications equipment EP1903592B1|2009-09-30|Vacuum insulated switchgear US20120154972A1|2012-06-21|Electrical wiring device with protective features US8953295B2|2015-02-10|Protection system for an IT electrical distribution system having a floating reference conductor US20110242711A1|2011-10-06|Protective device with improved surge protection US8964344B2|2015-02-24|Circuit breaker signaling system for control of an arc fault detection system RU2481666C2|2013-05-10|Автомат защитного отключения тока повреждения
同族专利:
公开号 | 公开日 JP5340311B2|2013-11-13| US20090174516A1|2009-07-09| EP2227816A1|2010-09-15| BRPI0907615B1|2020-05-19| US8207812B2|2012-06-26| AT531056T|2011-11-15| CA2711610C|2013-12-24| BRPI0907615A2|2017-01-17| EP2227816B1|2011-10-26| WO2009089058A1|2009-07-16| CN101911225A|2010-12-08| CN101911225B|2014-11-26| CA2711610A1|2009-07-16|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
2012-11-21| A131| Notification of reasons for refusal|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121120 | 2013-02-15| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130214 | 2013-07-04| TRDD| Decision of grant or rejection written| 2013-07-10| A01| Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130709 | 2013-08-15| A61| First payment of annual fees (during grant procedure)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130806 | 2013-08-16| R150| Certificate of patent or registration of utility model|Ref document number: 5340311 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 | 2015-06-18| S111| Request for change of ownership or part of ownership|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 | 2015-06-26| R350| Written notification of registration of transfer|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 | 2016-08-02| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 | 2017-08-01| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 | 2018-07-31| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 | 2019-08-06| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 | 2020-07-30| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
优先权:
[返回顶部]
申请号 | 申请日 | 专利标题 相关专利
Sulfonates, polymers, resist compositions and patterning process
Washing machine
Washing machine
Device for fixture finishing and tension adjusting of membrane
Structure for Equipping Band in a Plane Cathode Ray Tube
Process for preparation of 7 alpha-carboxyl 9, 11-epoxy steroids and intermediates useful therein an
国家/地区
|